海洋性食糧生産
Production of Marine Provisions

 
   太陽光が届くのは表層のみ(有光層)で、ここで植物プランクトンの生産(一次生産)が行われます。しかし、低緯度海域では温度による強い成層ができているため、深海水と表層水は混じり合うことが無いため、窒素やリンなどの栄養塩が豊富な深海水との混合がなく、低緯度成層海域は「海の砂漠」となっています。 例外がエルニーニョで有名なペルー沖で、沿岸湧昇流によりアンチョビーの大漁場となっていますが、そのような海域は全体の1%に過ぎません。そこで人工的に湧昇流を起こしたり、陸上からパイプラインで栄養塩の補給をすることで一次生産を高め、ひいては高次の生産力(魚類)を増大させ、来る世界の人口爆発に備えて海洋食糧生産の拡大を図るという計画が世界的に考えられています。本研究室では、気泡プルームを用いた湧昇流やパイプラインから供給された栄養塩の海洋中での移動を数値的・実験的に調査し、有用性・経済性・効率化についての研究を始めました。
CO2 Bubble Plume(by Simulation)

CO2 Bubble Plume (by Experiment)
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メンバー:佐藤 圭(M1)