海洋流動シミュレーションモデルの開発
Simulation Model of Flow and Mass Transfer in the Ocean

 
    海洋における局所的な人類活動が、小さくは湾内(数10kmスケール)や、大きくは近海域(1000kmスケール)にどのような影響を及ぼすかを予測するための、 CFDを用いたシミュレーション法を開発します。この際問題となるのは、局所的な3次元性と、大域的な2.5次元性です。後者は、海洋の鉛直スケール(数10m〜数km)が湾内や近海域の水平スケールに比べ大変小さいことに起因するものです。そこで人類活動拠点付近の数100mスケールでのfull 3D解析法と、その外側の静水圧近似の多層モデルを結合させることを計画しています。これら2つの解析法は時間・空間スケールが大きく異なるため、その結合には工夫が必要となります。

(九州大学大気海洋環境システム工学専攻流体環境学・経塚教授と東京大学新領域創成科学研究科環境システム学多部田助教授との共同研究)

メンバー:殿城賢三(M2)