大水深海域での海底漏出CO2の拡散シミュレーション

  今後、大水深海域を利用したCO2海域地中貯留の実証実験が計画されています。CCSのような大規模海洋利用技術の実施には社会的認知の向上と受容性獲得が必須であります。そのため万が一の漏洩に備えて、海水中でのCO2の拡散予測法を開発しておくことが重要となります。候補地として考える海域は大水深であるため、海流と潮流が複雑に干渉します。そこで半閉鎖湾を対象とする既存の潮流モデルに、大規模スケールの海流モデルの計算結果を組込み、海流潮流共存下での漏洩CO2の拡散の様子を予測することのできるシミュレーション法の開発を行います。