QICSプロジェクトqics project
QICSプロジェクトHP和訳抜粋
1. QICSプロジェクト概要
1-1.
QICSプロジェクトとは
1-2.
プロジェクト概要
1-3.
プロジェクトの目的と最終目標
2. 科学的概要
2-1.
CO2の貯留層から海底または地表への移動(ワークパッケージ1)
2-2.
CO2漏出の影響予測及びモデリング(ワークパッケージ2)
2-3.
CO2漏出による海洋地球化学サイクルへの影響(ワークパッケージ3)
2-4.
CO2による海洋生態系に対する影響(ワークパッケージ4)
2-5.
CO2漏出のモニタリング(ワークパッケージ5)
2-6. 海底のCO2流動の予測・緩和(ワークパッケージ6
3.
CO2漏出実験
4.
国際共同研究
2-6. 海底のCO2流動の予測・緩和(ワークパッケージ6)
全体的な目的
このワークパッケージの目的は、合理的な範囲でのCCS漏出シナリオに関連するモデル、リスク評価計画、緩和戦略を開発することです。
このワークパッケージでは、環境リスク評価に必要な情報を明確にし、英国の陸棚海域に関連する適切なメタデータを集約します。
このワークパッケージにおけるタスクは:
タスク6.1 正式なリスク評価の要件の確立(DNV、その他プロジェクトに関わる全ての研究機関)
海底下地中貯留からのCO2漏出により海洋生態系に対して起こり得る影響への取り組みに関して研究した事例は、少ないのが現状です。そのため、このプロジェクトの全体的な目標の一つは、CCSに関連した環境リスク評価を実施するのに必要な情報を明確にすることです。このタスクでは、環境リスク評価に必要な情報を集めるための、科学者向けの枠組みを示します。このプロジェクト及び過去のプロジェクトの両方から得られた知識と経験を、研究コンソーシアムにとって最大の利益となるような形で共有することを意図しています。
タスク6.2 緩和戦略‐英国の陸棚海域の主な特徴(プリマス海洋研究所、英国国立海洋学センター リバプールセンター、英国地質調査所)
漏出の影響は、その海域の地質、堆積物、海水及び生態学的重要性にある程度左右されます。そのため、このプロジェクトでは、これらのそれぞれの要素が有する影響力に関する知識を深めます。
また、CCSに最も適したサイトを利用することで、環境に対する影響を緩和することができます。そこで、このタスクではCCSサイト候補に注目しながら、北海の重要な物理学的、化学的、そして生物学的特性に関するデータを集約します。
タスク6.3 様々なシナリオに基づく予測モデルシステム(プリマス海洋研究所、英国国立海洋学センター リバプールセンター、ヘリオット・ワット大学)
このタスクでは、ワークパッケージ2で示された一連の複合モデルを結合し、ある漏出速度において、CO2の拡散による移動及び生態ゾーンでの影響と大気への放出を予測できるようにします。この一連のモデルは、将来的なリスク評価要件で使用できるツールとして発展する可能性があります。
タスク6.4 リスク評価に向けた影響の指標(プリマス海洋研究所、DNV、その他プロジェクトに関わる全ての研究機関)
このタスクでは、タスク6.1で明らかにされた環境リスク評価の要件とタスク6.3の結果から、漏出、環境の要素及び環境影響の関係を説明する一連のロバストモデルを構築するために、統計学的テクニックを用います。
このモデルは、CCSによる影響及び様々な漏出シナリオを、他のプロジェクトで既に定量化されている気候変動、海洋酸性化、漁業などの海洋環境におけるその他の負荷による影響と比較するために利用します。
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